時代錯誤社が好き
一,十,百,千,万,億,兆,京,垓,𥝱,穣,溝,澗,正,載,極,恒河沙,阿僧祇,那由他,不可思議,無量数!!!
小さい頃一度は口ずさんことがあるだろう。僕はあるし、今もたまに口ずさむ。兆のオーダーなら日本の国家予算を考えるし、京とか言われると、スパコンの「京」を連想する。
*実際、スパコンの「京」はその計算速度に由来するらしい。以下、政府の広報記事。
スーパーコンピュータ「京」(仮訳) | November 2011 | Highlighting Japan
しかし、垓とかになってくると何やらわからない。無量数までいくと無限かよ、、、という感じでなんとなく聞いたことがあったりする。
僕にとって思い入れの強い単位は「恒河沙」である。これは、東京大学で時代錯誤社というサークルが発行しているキャンパスマガジンである。僕は一年生の秋学期から毎号欠かさず購読をしている。時代錯誤社、通称「時錯」は、毎学期の始まりに「逆評定」という、その学期の授業の学生の評価(愚痴?)をまとめた冊子を、強力な街頭演説を通じて販売していることで多くの学生に知られている。
ちなみに、時錯は隔月で恒河沙を発行していて、逆評定はあくまでその特別号である。東大豆知識!覚えておいて損はない。
さて、僕がここで書きたいのは、駒場の学生なら一度はお世話になった逆評定に関する批評ではなく、その隔月に発行している通常号の恒河沙についてである。
通常号の方が絶対面白い!!!間違いなく面白い。今の時代の恒河沙はとても面白い。僕のサークルの部室に十年前ぐらいの恒河沙があるのだが、それよりも間違いなく今の方が面白い。書き手が変われば中身も変わるのだろう。
恒河沙の記事は、しょうもない記事が多いのだが、その馬鹿馬鹿しさが痛快である。柳田理科雄の空想科学読本のように馬鹿馬鹿しいが面白く、あつかうネタは下ネタから社会問題まで多様で非常に面白い。
東大のことを詳しくないとわからない記事も多いが、もし駒場キャンパスに訪れることがあれば、生協の書籍部に是非立ち寄ってほしい。恒河沙、一冊三百円。ただし、生協の組合割引きは効かないのでご注意を。